福岡市博多区美野島2-4-6-2F

トピックス TOPICS

インビザラインにおけるクリンチェックとは?

こんにちは! 福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック 」です。 上の写真はインビザラインジャパンのiTero[アイテロ]という機械です。患者様の現在の歯並びはスキャンして3次元的に再現ささます。 近年マウスピース矯正におけるインビザラインが注目されており、希望する患者様も増えてきています。インビザラインをする際には治療計画をしっかり立てて、矯正用マウスピースを製作するデータを作るなど、インビザライン治療の重要なツールである「クリンチェック」というものが用いられます。 ■クリンチェックって何? クリンチェックは、インビザラインでの矯正治療の際に用いるソフトウェアのことで、治療の要となるものです。他のマウスピース矯正でも似たものはありますが、クリンチェックはインビザライン独自のもので、アライン社の持つ理論やこれまでの治療実績をもとにプログラムが作られています。 検査で得た患者様の口腔内の情報を参考に、パソコン上で歯の移動のシミュレーションを行い、歯科医師によって繊細な調整が加えられ、治療に使用するマウスピースやアタッチメント等に反映させられます。 クリンチェックは歯科医師にとってだけではなく、患者様にとっても大きなメリットがあります。患者様は歯科医師よりも矯正治療後の状態をイメージするのは難しいですよね。しかし、クリンチェックではどのように歯を動かしていくのかを可視化できるため、矯正治療後の歯列の状態を一緒に確認することができるのです。自分の歯がどのように変化していくのかを知ることができるのは安心にも繋がりますよね。 さらに、患者様と歯科医師とでイメージを共有できることで、要望を正確に伝えやすくなります。 ■治療のどの段階で使うの? クリンチェックは、精密検査の後の「3Dモデル作成や治療計画の作成、シミュレーション」の段階で使用されるほか、定期検診によって治療計画が変更される場合などにも用いられます。追加で矯正装置(マウスピース)を作成する場合も同様です。 ■クリンチェックの具体的な流れ インビザラインでは患者様との問診やカウンセリングがはじめに行なわれます。そこで気になっているところや治したい部分の共有をしていきます。 その後お口の中の検査が行われ、虫歯や歯周病などがあれば、先にそちらの治療を終わらせます。インビザライン治療で使うマウスピースの型取りとお口の中の写真、レントゲン撮影などが行われます。 型をとる方法はシリコン印象と、「iTero Element」というデジタルシステムでとる方法の2種類があります。シリコン印象の場合、気泡がひとつでもでも入ってしまうと、クリンチェックにかけることができなくなります。一方で、アイテロはデジタル印象のため、テクニカルエラーは最小限で済み、患者様自身の肉体的な負担も少なくなります。 シリコン印象でとる場合は、口腔内写真を撮る場合に咬合紙で咬合状態を印記した状態で撮影すると、クリンチェックのシミュレーションにかけやすいと言われています。 レントゲン撮影ではパノラマ断層撮影と、可能であればセファロ撮影も行なわれます。ここまででクリンチェックのシミュレーションをするための材料がそろいます。 アイテロの場合は採取したすべての情報をオンラインでアライン社に送ることができますが、シリコン印象の場合は郵送も必要になります。アイテロの場合は1週間ほど、シリコン印象の場合は2週間ほどでクリンチェックのシミュレーションが歯科医院に届きます。届き次第歯科医師がパソコン上で治療計画の細かい調整を行います。 クリンチェック上での治療計画の調整では、アタッチメントの新たな付与や調整、IPRの追加や削除、歯の移動量の見直しや検討、患者様の細かな要望の確認などが行なわれます。これらでクリンチェックが終了したら、最終的なデータがアライン社に送られ、マウスピースが製作されます。 2週間ほど経つとマウスピースが届くため、そこからようやく矯正治療が開始されます。 ■クリンチェックのおさらい ・歯の動き(移動)のシミュレーションができる ・患者様と歯科医師の間でのイメージ共有、すり合わせが可能 ・治療実績に基づいた治療計画を立てられる インビザラインの治療において、不安な点や疑問がある場合は、気兼ねなくご相談くださいね。 みなさまのご来院をお待ちしております(^^) 福岡市博多区美野島2-4-6ミスターマックス横ローソン2階 たかの歯科クリニック