こんにちは。福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック」です!
インビザラインはワイヤー矯正よりもストレスや負担はないと言われていますが、生活がまったく変わらないというわけではありません。この記事では、インビザライン治療中の痛みや不快感についてお話しします。
■ワイヤー矯正とどう違う?インビザライン治療の概要
インビザラインはマウスピース矯正の一種で、1997年にアメリカで誕生しました。従来からの歯列矯正治療は歯に矯正装置を固定することで歯を移動させるものでしたが、インビザライン治療では、患者様の歯型をもとに作成した透明のマウスピースを交換しながら歯に装着することで歯をゆっくりと移動させていきます。インビザラインは、1日20〜22時間以上マウスピースを装着する必要がありますが、それさえ守っていれば、お手入れをする際や食事中は外すことができます。
■食事をする際の注意点
ワイヤー矯正のようにインビザラインは固定式ではないため、食事中は取り外すことができます。インビザラインを装着したまま口にして良いのは基本的に水だけです。歯応えのある硬い食べ物はマウスピースの破損の原因になりますし、柔らかい食べ物であってもマウスピースの変形や着色、細菌の付着の原因となります。また、マウスピースを装着したまま食事をしてしまうと咀嚼する際に過度な力が加わり、破損の原因となります。食事をする際は必ず外すようにしましょう。
■インビザラインと飲み物の相性について
インビザラインを装着している際の飲み物についてもっと詳しく注意点を整理していきましょう。
・温かい飲み物
インビザラインは熱に弱い素材のため過度に熱い飲み物は避けるべきです。熱い飲み物によって装置が変形する可能性があります。
・カラメルやシロップを含む飲み物
カラメルやシロップが多く含まれる飲み物は、歯やマウスピースにくっつく可能性があり、クリーニングが難しくなります。これにより、虫歯や歯垢のリスクが高まります。お口の中もマウスピースも不衛生な状態になってしまいます。
・色のついた飲み物
コーヒーやワイン、緑茶など、色のついた飲み物は歯やマウスピースに着色する可能性があるため、摂取する時はマウスピースを外すようにしましょう。もしもマウスピースをしたまま飲んでしまった場合はすぐに歯を磨くか、うがいをして清潔に保ちましょう。
■装置の取り外しと食事タイミング
装置を取り外す前後の手順
食事をする際、インビザラインを取り外す前には手を洗うようにしましょう。食事後は歯を磨き、再び装着します。
食事前と食事後の装置のお手入れ方法
食事前にインビザラインを綺麗にクリーニングし、食事後には歯と装置の両方を清潔に保つことが大切です。専用のクリーニング剤や歯磨き粉を利用するとより効果的です。お口の中とマウスピースの両方の衛生管理を徹底しましょう。
取り外した時の保管方法
インビザラインを取り外したら、専用のケースに入れて保管しましょう。これにより、紛失や破損のリスクを軽減できます。
■外出時やイベント時の食事について
外出時やイベント時は、食事の誘惑も強く、装置を取り外すことを忘れてしまいがちなので注意が必要です。外出時でも、食べ物を楽しむ前にインビザラインを外すことを心がけましょう。外したら手を洗って清潔に装置を取り扱ってください。食後には歯を磨くことを忘れず行いましょう。
■インビザライン治療中の口腔ケアのポイント
①歯磨きやフロスの頻度と方法
インビザラインを外した後や、食事後には歯磨きを怠らず、特に隙間に入り込んだ食べカスを丁寧に取り除くよう心がけましょう。歯間ブラシやフロスも活用しましょう。
②口臭対策と清潔感の維持
食事の後は歯磨きだけでなく、舌や歯ぐきのケアも重要です。口臭対策のために、舌クリーナーやうがい薬を利用して清潔感を維持しましょう。
③口腔ケア用品の選び方と利用法
歯ブラシ、歯磨き粉、うがい薬などの口腔ケア用品は質の良いものを選ぶことが重要です。歯医者の指示に従って正しい使い方を心掛けましょう。
■まとめ
歯列矯正が終わった後には保定期間が必要になるため、リテーナーの装着や定期的な歯科検診が必要です。医師の指示に従い、引き続き適切な食事とケアを心掛けましょう。治療中と同じようにリテーナーを外す際には清潔な手で触れ、食事前後にクリーニングすることを習慣化しましょう。治療の途中で疑問や不安があれば、いつでも担当の歯医者に相談してください。