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インビザラインはいつ頃からはじまった?歯列矯正治療の歴史

こんにちは。福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック」です!


歯列矯正治療を受けることで、見た目が改善するだけでなく、噛み合わせを整えお口の中の機能が正常に機能するようになります。お口の中の健康は全身の健康とも関連しているため、歯列矯正治療は、全身の健康にも重要な役割を果たします。最近では、インビザラインのような透明なマウスピースを用いた矯正治療が注目を集めていますが実は、マウスピース矯正がはじまったのは意外にも最近なのです。


今回は、歯列矯正治療の歴史を振り返りつつインビザラインがいつ頃から登場したのかをお話ししていきます。


■古代の歯列矯正治療



歯列矯正の歴史は大変古く、なんと紀元前3000年頃の古代エジプトにまで遡ります。当時の人々は、歯の不正咬合を改善するために、金属製の器具を用いており、古代ギリシャやローマでも、歯並びを整えるための工夫が見られました。これらの時代の技術が現代の矯正治療の基盤となっています。


■18世紀頃の歯列矯正



18世紀に入ると、歯列矯正の技術はさらに進化しました。フランスの外科医が初めて歯を矯正するための器具を設計し19世紀に入ると、アメリカの歯科医アーネスト・アッシャーが、ワイヤーを使用した矯正治療の基礎を築きました。この頃から、歯列矯正が専門の分野として認識されるようになりました。


■20世紀頃の歯列矯正


20世紀は、歯列矯正にとって革命的な時代と言われています。特にワイヤー矯正が一般化し、様々な形状のブラケットやワイヤーが開発されました。また、拡大装置の導入により、歯列全体を効果的に広げることができるようになりました。この頃から矯正治療の効果と安全性が広く認知されるようになり、多くの人々が治療を受けるようになりました。しかし、この頃はまだ現代に比べると矯正治療の選択肢は限られており、ハードルが高い治療というイメージもありました。ここからさらに歯列矯正治療は進化を遂げます。


■インビザラインの登場



1997年、アメリカのスタートアップ企業「インビザライン」が設立され透明なマウスピースを用いた新しい矯正治療法が開発されました。2000年に入り市場に投入されると、インビザラインは瞬く間に人気を集め、多くの歯科医院がこの技術を取り入れるようになりました。従来の矯正器具と比べて、透明なので目立たず、取り外しが可能で痛みも少ないため、これまでのワイヤー矯正の欠点を全て補えるような治療方法で、現在はSNSでも見られるようになり、さらに人気が高まってきています。


■インビザラインの特徴とメリット


インビザラインの最大の特徴は、透明なマウスピースであることと取り外しができることです。治療中も見た目を気にすることなく、日常生活を送ることができます。取り外しが可能なため、食事制限がなくいつも通りに食事を楽しむことができ、口腔内のお手入れも簡単に行えます。ワイヤー矯正のようにぎゅっと締め付けられるような痛みや不快感が少なく、治療を進められるのも魅力の一つです。


■現代の矯正治療の進化



現在、歯列矯正治療はますます進化しています。デジタル技術の発展により、治療計画がより精密に立てられるようになりましたし、3D技術の導入により、マウスピースの製作も迅速かつ正確に行えるようになっています。このような技術革新により、歯科医師はより正確な情報を得ることができ、患者様は治療のゴールをイメージしやすくなったり、心身への負担が少なくなるなど、あらゆるメリットがあります。矯正治療の選択肢も多様化してきており、インビザラインのほかにも、リンガル矯正やクリアブラケットなど、見えにくい装置が増えています。昔に比べると選択肢の幅が広がり、歯列矯正治療へのハードルも低くなってきているのです。


■まとめ


歯列矯正治療の歴史はこれほど古いということに驚いた人の多いのではないでしょうか。インビザラインの登場によって矯正治療の選択肢が一気に広がり、歯列矯正治療は多くの人にとって身近に受けられる治療になりました。今後さらにデジタル技術は進化し、それに伴って治療方法もさらに進化していくことでしょう。


もちろん新しい治療方法が良いと断言できるわけではありませんが、新しい技術により誕生した治療方法はこれまでのデメリットを補えるものであることが多いです。当院では患者様ひとりひとりの要望や状態を見た上でより適した治療方法をご提案させていただきます。お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。