こんにちは。福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック」です！

インビザラインは、透明で目立たない矯正装置として近年多くの人に選ばれています。インビザラインの美しい見た目を保ちながら矯正効果を発揮させるためには、正しいケアを行う必要があります。

インビザラインの洗浄方法について、「水で洗うのが良いと聞くけど、なぜなの？」「お湯で洗ってはいけないの？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、インビザラインの洗浄について詳しく解説します。

■インビザラインの洗浄に水が推奨されるのはなぜ？

インビザラインは、特殊なプラスチック素材で作られています。この素材は軽くて丈夫ですが、温度には敏感です。熱によって形状が変化するリスクがあるため、洗浄時には常温の水を使うことが基本とされています。特に熱湯は必ず避けるべきです。

ただし、どんな水でも良いわけではありません。硬水（ミネラル分が多い水）や塩素が多く含まれる水は、素材にダメージを与えることがあるため注意が必要です。

■お湯で洗浄する場合の注意点

汚れを落とすためにお湯を使いたい場合は、40℃以下のぬるま湯を目安にしてください。それ以上の温度になると、インビザラインが変形しやすくなり、装着時のフィット感が損なわれる可能性があるほか、治療の効果がうまく発揮されないリスクもあります。また、お湯に長時間浸けてしまうと素材が柔らかくなり形状変化のリスクも高くなるので、つけ置きには注意してください。

■お湯を使った場合に考えられるリスク

インビザラインは精密に作られているマウスピースなのでわずかな変形でも矯正効果に影響を与えます。高温のお湯で洗浄した場合、形が変わってしまい歯にしっかりフィットしなくなるリスクがあります。変形や劣化が起きた場合、装置が適切に機能しなくなり、歯列矯正に支障をきたします。その結果、治療期間が延びたり、新しいマウスピースの再作成が必要になることもあります。

■インビザラインを正しく洗浄する方法

インビザラインを清潔に保つためには、基本的に以下の手順を守りましょう。

✔️水で流す：脱着後すぐに軽く水で洗い流します。

✔️指や歯ブラシで優しく磨く：柔らかいブラシを使い、表面や内側の汚れを丁寧に落とします。

✔️すすぎ：洗浄後は水でしっかりすすいでください。

✔️乾燥：洗浄後は清潔な布やペーパータオルで軽く拭き取って自然乾燥させてください。

＊専用クリーナーの活用法

インビザライン専用の洗浄剤を定期的に使うことで、より効果的に汚れや菌を除去できます。専用クリーナーは素材を傷めないように設計されているため、安全に使用できます。専用クリーナー以外の使用はNGです。

■インビザラインのケアで避けるべきNG行動

①熱湯や食器洗い機の使用

熱湯や食器洗い機を使用すると、インビザラインが急激に変形するリスクがあります。これらの方法は絶対に避けてください。

②漂白剤や強力な洗浄剤の利用

漂白剤や強力な洗浄剤を使用してしまうと、インビザラインの表面が傷ついたり、色が変わる可能性があります。洗浄には絶対専用クリーナーや水を使うようにしてください。

③タオルやティッシュでの拭き取り

硬いタオルや粗いティッシュで拭くと、表面に傷がつき、汚れが溜まりやすくなります。柔らかい布やティッシュを使いましょう。

■まとめ

インビザラインの洗浄に水が推奨されているのは、マウスピースにダメージを与えずに安全かつ効果的に汚れを落とせるからです。お湯を使う場合は温度管理や使用方法に細心の注意を払わないと、変形や劣化などのリスクを招く可能性があります。正しい洗浄方法を守りながらインビザラインを清潔に保ちながら、歯列矯正治療をがんばりましょう。