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インビザラインをつけたまま食事をするのはなぜ危険なのか

こんにちは。福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック」です!

矯正治療を検討中の方や、現在すでに治療中の方も「インビザラインをつけたまま食事をしてはいけない」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。なぜ装着したまま食事をするのはだめなのか、理由を詳しく知ることで、正しく使えるようになります。

本記事では、インビザラインを装着したまま食事をすることがなぜだめなのか、その理由を分かりやすく解説します。

■インビザラインを装着したまま食事をするリスク


①マウスピースの損傷
インビザラインのマウスピースは、特殊なプラスチック素材で作られていますが、硬い食品や粘着性のある食品に直接触れることで、割れたり変形したりする可能性があります。マウスピースが損傷すると、矯正治療の効果も下がり、治療期間が延びてしまうこともあります。

例えば、歯ごたえのあるフランスパンやナッツ類のような硬い食べ物は、マウスピースに圧力をかけるので損傷の危険性があります。また、ガムやキャラメルのような粘着性の高い食品は、マウスピースにくっついてトラブルの原因となります。


②汚れや臭いの原因
食事をしながらインビザラインを装着していると、食べ物のカスや油分がアライナーの内側に付着し、お口の中とマウスピースの衛生状態が悪化します。細菌が蓄積されやすく口臭の原因になるほか、汚れが目立ちやすくなり、見た目にも悪影響を及ぼします。また、着色の強い食品や飲み物を摂取すると、マウスピース自体が着色してしまい、せっかくの透明感が損なわれる恐れがあります。


③虫歯や歯周病のリスク増加
装着したまま食事をすると、食べ物の残りカスがマウスピースの内部に閉じ込められ、唾液による自浄作用が妨げられてしまいます。すると歯にプラークが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、糖分を多く含む食品や飲料を摂取したあとは、細菌が酸を生成しやすくなり、虫歯が進行する原因となります。インビザライン治療中は歯磨きやマウスピースのお手入れもしっかり行うことになると思いますが、食事中に装着していると、せっかくの清掃効果も十分に発揮されなくなります。


④治療効果の低下
インビザラインは歯を理想の位置に移動させるために設計されていますが、食事をしているときに装着したままでいると、マウスピースがわずかにずれてしまうなどのリスクが生じます。歯に適切な力が加わらなくなり、治療計画通りに進まなくなる原因となります。さらに、咀嚼する動作がマウスピースに与える負荷が繰り返されると、マウスピースが緩んでしまい、フィット感が損なわれるリスクもあります。


⑤メンテナンスの手間増加
食事中もマウスピースを装着していると、マウスピースの清掃にかかる手間が増え、アライナーが汚れたり、損傷したりした場合、追加の費用や時間が発生する可能性があります。

■インビザラインの正しい使用方法


インビザライン治療を成功させるためには、インビザラインを装着した状態では食事はもちろん、飲み物も水以外は摂取しないように注意し、食事後は、歯磨きや口をすすいで歯に残った食べ物を取り除くようにしましょう。お口のなかだけでなく、マウスピース自体を清潔に保つことも大切なので、専用のクリーナーを使用して、清潔に保つようにしてください。

■まとめ


痛みや違和感がないと、「食事中につけたままでいいのではないか」と感じる方もいるかもしれませんが、本記事で紹介したように、インビザラインをつけたまま食事をすることは、アライナーの損傷や汚れ、お口の中の健康リスク、治療効果の低下など、さまざまな問題を引き起こします。

矯正治療をスムーズに進めるためにも、インビザラインを正しく使用し、食事の際には必ず取り外すようにしましょう。当院では、インビザライン治療を受けている患者様に向けて、ケアや正しい使用方法についてのアドバイスを行っております。気になる点や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。