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インビザラインとインビザライン・ファーストの違いとは?

こんにちは。福岡市博多区にある「たかの歯科クリニック」です!

歯列矯正の選択肢として人気が高まっている「インビザライン(Invisalign)」は、目立ちにくい透明なマウスピースを使用するため、従来のワイヤー矯正に比べて審美的にも優れ、取り外しができることから食事や歯磨きの際にストレスが少ないというメリットがあります。

同じような名称で「インビザライン・ファースト(Invisalign First)」という治療法もありますが、「インビザライン」と「インビザライン・ファースト」は具体的に何が違うのかをご存知でしょうか?

本記事では、それぞれの特徴や適応年齢、治療の目的などを詳しく解説します。

■インビザラインとは?

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の歯列矯正装置です。従来のワイヤー矯正とは異なり、取り外し可能な透明のアライナー(マウスピース)を使用するため、目立ちにくく、快適に矯正できるのが特徴です。

対象年齢:
基本的には永久歯が生え揃った中高生から成人まで
目的:
歯並びの矯正や噛み合わせの改善
治療方法:
  • 3Dスキャンを用いて精密な歯型を取り、カスタマイズされたアライナーを作成
  • 約1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換し、少しずつ歯を動かす
  • 治療期間はケースによるが、平均で1〜3年
メリット:
  • 透明で目立ちにくい
  • 取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 痛みが少ない
デメリット:
  • 一日20時間以上の装着が必須
  • 重度の歯列不正には向かない

■インビザライン・ファーストとは?

一方で、インビザライン・ファーストは、子どもの成長期に合わせて設計されたインビザラインの一種で、特に6歳〜10歳くらいの「混合歯列期」の子どもを対象にした矯正方法です。

対象年齢:
6歳〜10歳(乳歯と永久歯が混在している時期)
目的:
  • 顎の正しい成長を促す
  • 永久歯が生え揃うためのスペースを確保
  • 将来的な本格矯正の必要性を軽減
治療方法:
  • 3Dスキャンを行い、個々の歯並びに合わせたアライナーを作成
  • 1週間〜2週間ごとに新しいアライナーに交換しながら歯の移動を促す
  • 1〜1.5年程度で治療を完了し、その後必要に応じて本格矯正を行うこともある
メリット:
  • 顎の成長をコントロールできる
  • 早期治療で歯並びを整えやすくなる
  • 将来的にワイヤー矯正が不要になる可能性が大きい
デメリット:
  • すべての子どもに適応されるわけではない(医師の判断が必要)
  • 継続的な装着が必要で子供のモチベーションが必須(1日20時間以上)
 
項目 インビザライン インビザライン・ファースト
対象年齢 中高生~成人 6歳~10歳(混合歯列期)
目的 本格的な歯列矯正 顎の成長を促し、永久歯のスペースを確保
装着時間 1日20時間以上 1日20時間以上
治療期間 約1~2年 約1~1.5年
取り外し 可能 可能
顎の成長誘導 なし あり

■どちらを選ぶべき?

お子さまの矯正を考えている場合
「乳歯と永久歯が混在している6〜12歳頃の子ども」 → インビザライン・ファーストが適応
「永久歯がすべて生え揃っている」 → インビザラインで本格矯正
成人の矯正を考えている場合
目立ちにくく快適な矯正を希望するなら、インビザライン
重度の歯列不正の場合は、ワイヤー矯正や他の矯正治療を検討

上記はあくまでも参考ですが、ひとつの基準として考えるとよいでしょう。

■まとめ

インビザラインとインビザライン・ファーストの最大の違いは、「治療の目的」と「対象年齢」です。インビザライン・ファーストは子どもの成長期に合わせた早期治療に特化し、顎の成長をコントロールしながら歯列矯正を行うのに対し、インビザラインは主に永久歯が生え揃った後の本格的な矯正を目的としています。

お子さまの歯並びが気になる場合、早めに歯科医に相談することで、最適なタイミングで治療をスタートさせられます。どちらにしても、インビザラインは、透明で目立ちにくく取り外し可能であり、従来の矯正に比べて負担を減らしながら理想の歯並びを目指せる方法です。矯正を検討している方はまずは歯科医院に相談してみましょう。