お子さまの矯正治療では、近年取り外しのできるインビザライン・ファーストが人気を集めていますが、「取り外せるのは便利そうだけど、子どもにちゃんと使わせられるの?」という不安の声もよく耳にします。
確かに、大人とは違い、自己管理が難しいお子さまにマウスピース矯正は続けられるのか、心配になりますよね。今回は、小児用マウスピース矯正「インビザライン・ファースト」が、どうやって子どもたちにも無理なく続けられるよう工夫されているのかをご紹介します。
■取り外し式だからといって、続かないとは限らない
インビザラインファーストは、透明なマウスピース型の矯正装置で、自分で着脱が可能です。ワイヤー矯正のように常に固定されているわけではないため、「ちゃんと装着してくれるの?」という心配が出てくるのは当然です。しかし実際には、子どもでもしっかりと続けられているケースが多く、むしろ「自分で着け外しできる」ことが、ストレスを減らし、継続しやすいポイントになっているのです。
■どうして子どもでも続けられるの?
お子さまがインビザラインファーストを継続しやすい理由はいくつかあります。
- 装着時間の目安が明確である
毎日20〜22時間の装着が推奨されていますが、明確な目安があることで、親子ともに習慣化しやすくなります。 - 痛みが少なく、違和感が少ない
痛みや見た目のストレスが小さいため、子どもが装着を嫌がりにくい傾向があります。 - アプリで装着状況を確認できる
保護者がスマートフォンの専用アプリを使えば、装着状況や治療の進捗を把握でき、声かけのタイミングも逃しません。 - 自分で外せる安心感
食事や歯みがきの際に自分で外せるため、日常生活のストレスが少なく、お子さま自身も「無理なく付き合える」と感じやすいのです。
■保護者のサポートが重要です!
もちろん、お子さま一人で完璧に管理するのは難しいこともあります。だからこそ、保護者の見守りとサポートが欠かせません。声かけや励まし、装着習慣のルーティン化など、家庭での関わり方が継続のカギとなります。「今日は何時間つけたかな?」と一緒に確認するだけでも、お子さまのモチベーションは大きく変わります。
■実際の治療経過はどうなる?
インビザラインファーストは、顎の成長を利用して永久歯がきれいに並ぶスペースを確保することが目的です。顎の幅を広げたり、上下の噛み合わせのズレを早期に整えたりと、歯が生え揃う前だからこそ可能なアプローチができます。この時期に正しく行うことで、将来的に本格的な矯正(二期治療)を避けられたり、治療期間や負担が軽くなる可能性が高まります。
■よくあるご質問
- 装着を忘れてしまった日はどうなる?
→多少のずれならリカバリーできますが、続くと治療が遅れます。習慣化のための工夫が大切です。 - 外出先で外してしまったら?
→専用ケースで持ち歩けば、紛失リスクも軽減されます。慣れると子どもでも管理できます。 - 小学校低学年でも使える?
→顎の成長段階を見て判断しますが、6歳前後から対応できるケースもあります。まずはご相談ください。
■まとめ
インビザラインファーストは、外せるという特徴があるからこそ、子どもにとって負担が少なく、続けやすい矯正方法です。管理が心配という方も、適切なサポートと習慣づけによって、十分な治療成果を得られます。
「子どもに矯正をちゃんと続けさせられるか不安…」という方こそ、一度インビザラインファーストについて詳しく話を聞いてみませんか? 気になることがあれば、いつでも当院にご相談ください。