■小児矯正と成人矯正の違い
6歳〜12歳頃に矯正治療を行うことで、顎骨の正しい成長を促し、骨格的なバランスを整えることができます。成人矯正の場合、すでに骨格が完成されてしまっているので、骨格的な面での効果は期待できませんが、小児矯正であれば成長期を上手に活用して矯正治療を効率よく行うことができます。 効率よく治療を行うことができるので、治療期間が短くなることも多く、身体的な負担も減らせます。また、小児矯正を適切なタイミングで行うことで、大人になってから治療がいらなくなる方も多く、お子さまの矯正を考えているのであれば、成長期に合わせて行うのがおすすめです。■床矯正のよくある質問Q&A
①床矯正ってどんな治療なの?
床矯正(しょうきょうせい)は、通常みなさんがイメージする矯正治療とは少々異なるかもしれません。入れ歯のような見た目をした装置を歯の裏側に装着することで、顎を広げ、歯が生えるスペースを作り出します。矯正治療と聞くと、生え揃っている歯を整えるというイメージを持つかもしれませんが、床矯正は生えてくる歯のために、顎のスペースを広げるため、抜歯をすることもほとんどありません。 従来の矯正治療の場合、抜歯も必要で、矯正装置は固定式なので、取り外しもできませんでした。そのため、虫歯のリスクも高くなってしまっていましたが、床矯正は取り外しができるので、矯正装置は取り外してお口の中のお手入れができます。口腔内を清潔に保てるのも大きなメリットといえるでしょう。いわば床矯正は「予防歯科」の役割も果たしていると考えられます。②床矯正はどんな流れで行われますか?
※下記の流れは当院の場合です。歯科医院によって異なる可能性がございます。 ①相談・カウンセリング 検査や治療を始める前に、まずはお話を聞かせていただきます。このときに歯科医師から矯正治療に関する説明もさせていただきます。不安やお悩み、要望などをお聞かせください。 ②矯正検査 治療を開始する前に、まずは、必要な検査を行います。具体的には写真撮影や、咬合バランス、歯型採取、口唇力検査、成長の方向検査などです。 ③矯正装置の使用開始 いよいよ矯正装置を装着して治療がスタートします。できるだけ少ない装置で治るように自分自身のモチベーションも高めましょう。10才未満の人は10才までに終わるように、10才以上の人は出来るだけ早く終わるように、14才〜17才以上でもう成長が終わっている人は、自分で目標を決めてがんばりましょう。治療は2〜3年が目安です。③床矯正の簡単な使い方を教えてください
床矯正の着脱は少々コツが必要です。着脱を間違えると、装置の破損の原因になるほか、 計画通りに治療が進まなくなってしまうので注意してください。- 1床矯正の装置が合うところまで優しく入れ込みます
- 2装置の「床」部分の、前・後・左・右の4箇所をしっかり押してぴったりはめこみます。
- 3きちんとはまっていて装置にがたつきがないことを確認します。